顔認証による入退室管理システムとは?メリットやデメリット、活用方法をご紹介
顔認証とは顔の情報を読み取ることで個人を識別することが可能なシステムです。また、顔認証は完全に非接触での認証ができるため、感染症対策となる面から需要が高まっています。そのため、昨今では人の出入りが多い場所、空港ゲートやオフィスの入退場管理などで導入されています。本記事では、顔認証スマートロックの活用方法やメリットについて解説します。
顔認証による入退室管理システムとは
顔認証スマートロックとは、人間の顔を認証し本人確認のうえ鍵を開けることができるシステムです。
顔認証システムとは
顔認証システムとは、カメラが取得した画像や映像から顔を検出し、人の顔を認証して本人確認をする技術です。生体認証技術の一つとして開発され、ディープラーニングされた人工知能(AI)が使われています。画像や動画から個人の顔を読み取り、目、鼻、口などの特徴的な位置や顔の大きさ等をもとに、登録された情報と本人照合を行うという仕組みになっています。
また最新の顔認証エンジンにより、マスクを装着したままでも高精度な顔認証で本人確認ができるシステムも登場しています。
なお、顔認証技術には、SDK(ソフトウェア開発キット)のライブラリを使用してエッジデバイス内にシステムを内蔵する「エッジ方式」と、マイクロソフトやamazonなどのクラウドベースの外部APIソリューションを使った「クラウド方式」があります。それぞれ以下のような特徴がありますが、エッジ型による顔認証が、セキュリティや処理速度、運用コストなどの面において優れているといえます。
エッジ方式による顔認証
エッジデバイスに顔認証システムが搭載されている「エッジ型」では、クラウド処理やデータ送信による遅延がなく、リアルタイムに正確な顔認証を実行することができます。また外部のデータベースにアクセスする際もエッジデバイスから暗号化された容量の少ない画像データを送信して、データベース上のテンプレートと照合するため、高速で顔認証処理を実施することができます。必要な画像データのみをクラウドに上げるので、無駄がなく、通信コストを抑えることもできます。
クラウド方式による顔認証
カメラの映像をクラウドに直接送り、照合し顔認証を行うシステムです。初期工事が簡単などのメリットはありますが、大量のネットワーク帯域幅が必要なため、データ通信のコストが増大するのがデメリットとなります。大企業などで登録人数が多くなるほど通信回数も多くなり、通信トラブルなども発生する可能性があります。
加えて、インターネット経由で顔写真や個人情報データが送信されるため、脆弱なネットワークシステムでは、ハッキングや情報漏洩のセキュリティリスクもあるのです。ただ、エッジデバイスの大規模な導入を必要としないため、すでに完全オンラインのビジネス展開をしている場合などは、クラウド型での顔認証システムが適しています。
顔認証による入退室管理システムのメリット
次に、顔認証システムを導入することでどのようなメリットがあるのか、ポイントを5つに絞って解説いたします。
1、なりすまし防止、高いセキュリティレベルで認証ができる
顔認証システムは、ICカードなどと違って、なりすましをすることがが困難であるため、高いセキュリティレベルを保つことができます。また生体判定技術※を使うことで、他人の顔写真を使用したなりすましを防止することもできます。 ※生体判定技術とは・・カメラを使って人の、視線、まばたき、唇の動きを取得し、カメラに写っている人物が「生体か否か」を判定する技術の事です
2、非接触のため衛生的
指紋認証などで用いられる指をかざす操作等が不要で、非接触/非対面で本人確認を行なうことが可能です。新型コロナウィルスによる感染症対策ともなる認証方法です。また、両手がふさがっていても入退場に困らない、入場がスムーズに行えるという特徴もあります。
3、パスワード忘れや紛失心配がない
顔認証では、自分の顔そのものが、パスワードの役割となっているので、入館カードや暗証番号などと違ってパスワードの記憶、保管が必要ありません。
4、利用者の心理的不安が少ない
顔での識別は、人間が相手を判断する方法として最も多く利用されています。
近年ではスマートフォンにも顔認証機能が内蔵されているなど、生活の中でも身近なものとなっています。そのため、利用者の心理的不安が少ないとされています。
5、不正抑制につなげられる
顔認証で「誰が、いつ入退場したのか」のデータを残せるため、万が一会社や施設内で事件や事故が起きた場合は不審者を直ちに特定し、原因を究明することができます。また、外部からの侵入だけでなく、社員による不正の抑制にもつなげることができるのです。
顔認証による入退室管理システムのデメリット・注意点
安心安全で便利な顔認証システムですが、導入にあたっての注意点がいくつかあるのでご紹介ていきます。
1、認証の精度に差がある
使用する顔認証システムによって、認証レベルに差が出てしまいます。例えば、顔の経年変化や角度により顔を認識できなかったり、髪型の変化や、眼鏡やマスクを着用している場合には対応できなかったりすることもあります。また最大で人物を何件まで登録可能なのかも、事前確認しておくことが大切です。
2、利用環境によって精度が落ちることもある
システムによって、屋外での使用に適さないタイプもあります。また、暗すぎる場所や明るすぎる場所で認証精度が落ちる製品もあります。屋外に設置を検討される場合は、汚れや水滴などに対し、どれほどの耐環境性能があるかのを事前に確認することも必要です。
3、プライバシーに配慮する事が必要
顔のデータは個人情報保護法において、「個人情報」と定義されています。そのため、導入後のトラブルを防ぐため、ガイドラインに沿って[利用目的を本人に通知、公表したうえで運用する][利用目的を超えたデータの乱用を行わない]などの規定を事前に設定し、周知を徹底することが必要です。
顔認証による入退室管理システムの活用方法
【まるで映画の世界】登録者がドアに近づけばガチャッと開錠
ピースの入退室管理システムやオートロック電気錠は顔認証や指紋認証などの生体認証を採用しています。
一般的なカード認証や暗証番号によるオートロックはよく目にするかもしれません。
顔認証では、鍵も不要の手ぶらでドアの前に立てば自動でドアの施錠が開錠されます。
まるで映画の世界の様ですが、割と簡単に既存のドアを電気錠に変えることができます。
電気錠は鍵穴がないためピッキングなどの恐れもありませんし、いつだれが入室したかの履歴も残るため、
セキュリティ面からも需要が高まっており、オフィスなどの会社やお店などさまざまなところに利用されています。
ピースの顔認証入退室管理システムのご紹介
顔認証採用の入退室管理ピースロックBM
・手ぶらでOKらくらく開錠・施錠
・わずか0.3秒のスピード認証
・99.9パーセントの高精度
ピースロックは瞬時に本人確認を行い解錠ができます。
事前に端末に顔写真の登録をしておけば入室をすることができます。
鍵の作成や紛失時の対応の手間は無くなり、特定の人物以外の入室を許さないため、高いセキュリティ効果を発揮します。
ICカードや暗証番号の場合、関係者以外がICカードを使用したり、暗証番号を知ってしまえば誰でも入室できてしまうという欠点がありました。また、暗証番号に関しては基本履歴も残りませんが、
ピースロック顔認証の場合は入退室履歴が残るため、いつだれが入退室したのかが一目瞭然。
タイムカード代わりとしての活用をしている企業も多数あります。
顔認証の特徴
顔認証の入退室管理は非常に便利で好評です。まるで映画の世界の様ですがドアの前に立てば鍵が自動で開錠します。鍵やカードの場合常に持ち歩く必要がありましたが、顔認証の場合は手ぶらでいつでも入室できます。生体認証(バイオメトリクス認証ともいう)を採用しているためセキュリティ性は高くICカードや暗証番号のように関係者以外の入室はできません。
まとめ
今回は、顔認証による入退室管理システムのメリットやデメリット、活用方法をご紹介させていただきました。利便性やセキュリティ面からも年々人気となっている顔認証システムです。
導入をご検討中の方は是非一度お問い合わせ下さい。
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